【作品を紹介する会員ら=伊賀市猪田で】

 猪田地区市民センター(三重県伊賀市猪田)で開かれた出前講座の参加者を中心に、2021年4月に発足した。60代から80代の男女約20人が「腕前は関係なく、心のままに」筆を走らせ、秋には地区の文化展にも出品している。

 市内在住の講師、坂口真美さんの手本を参考に、はがきサイズの紙やうちわなどに筆ペンで文字や絵をしたためる。初心者は「ありがとう」から始め、次第に難度を上げていく。毎回の終わりには互いの作品を見合い、「ここが良いね」などと褒めながら鑑賞し、各自1点を選んで同センターに1か月間展示している。

 入会して1年半になる靏﨑正宣さん(76)は「先生の評価を聞くのも楽しく、普通に字を書くのと違って頭を使う。認知症予防に良いと思う」、吉藤綾子さん(70)は「難しくても書き上げた時の達成感がある。ここで知り合った方もいて、人の輪が広がる」と話した。

 坂口さんは「互いに褒め合う時間、認め合う時間が心の触れ合いと絆を生むよう願っている。無になって〝心が整う〟体験をしに参加してみて」と呼び掛けていた。

 活動は毎月第3火曜または第2土曜の午後1時から1時間30分で、会費は1回2200円。地区外からの参加も可能。

 問い合わせは同センター(0595・21・3533)まで。

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