三重県名張市内で唯一、出産を受け入れてきた診療所「武田産婦人科」が来年1月中に分娩の取り扱いを中止することを巡り、北川裕之市長は9月10日の市議会一般質問で、分娩できる市内の産科が「絶対必要だ」と述べ、短・中期的な対応を検討していると答弁した。
木平秀喜議員の一般質問で、北川市長は「近隣にも分娩できる産科はあるが、人それぞれいろんな課題がある。市内で安心して妊娠出産ができる環境は不可欠」と述べた。
今後の対応については、来年1月以降に出産予定の妊婦への短期的な対応と、市内で出産できる環境を整える中期的対応を検討しているとした。時期については「方法によっては大きな財政出動も伴う可能性があり、今は出来るだけ早くと言うに止めさせて頂きたい」と述べた。
その後の三原淳子議員の一般質問で、北川市長は「基礎自治体の枠組みだけの問題ではない」として県や国に支援を訴えていく考えを示した。また、武田産婦人科との協議については「『何とか頑張って頂けないか』という話を引き続きさせて頂いている。(来年1月以降も)続けて頂ける方策が無いか、その所を重点的に注力しながら、なんとか市内で分娩ができる環境を全力で守っていきたい」と述べた。
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