【資料を手にする杉阪校長】

 創立125周年を迎えた三重県立上野高校(伊賀市上野丸之内)が、2025年度に「大きな変化」を迎える。普通科は従来の学びに加え、幅広い分野や現代の諸課題についての探究学習に取り組む「学際探究科」に変更し、各学年1クラス設けている理数科を2クラスに増やす他、70年以上親しまれてきた制服も刷新する。

 三重県第三尋常中学校として1899(明治32)年に開校し、現在は文部科学省が指定するスーパーサイエンスハイスクールの県内6校の一つに。毎年の卒業生の9割以上が大学・短大などに進学しており、09年には難関国公立大学を目指す理数科を新設した。

 25年度からは、学際探究科・理数科とも前期選抜を実施し、授業のコマ数を確保するため、現在の65分5限授業から45分7限に変更。国内で実施していた修学旅行は、外国語への関心や異文化理解を深めるため、25年度入学生から行先が海外になる。制服は従来の詰め襟学生服・セーラー服から機能的なスーツ型に移り変わる。

 杉阪英則校長は「伝統校を変えていく大変さはあるが、変化する世の中に対応できる学校にしていく必要がある。文理融合でさまざまな課題を解決できる人材を育てていけたら」と話した。

 9月21日には、中3生と保護者、中学教員を対象とした「高校生活入門講座」を開く。参加無料。時間は午前9時30分からと午後2時から。詳細、申込方法などは同高ホームページ(https://www.mie-c.ed.jp/hueno/)に掲載。

 問い合わせは同高(0595・21・2550)まで。

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