【合格証書を手にする岩井さん=名張市役所で】

 7月下旬にあった「第422回段位暗算検定」(全国珠算教育連盟主催)で、三重県名張市立名張小5年の岩井颯汰さん(11)が最高位の十段に合格した。岩井さんは8月22日、北川裕之市長に合格を報告した。

 3歳のころから「数字が大好き」で、アナログ時計を「2時間眺めたりしていた」と話す岩井さん。小学1年の時、友人がそろばんをしているのを見て「面白そうだな」と思い、同市の竹島珠算簿記学校(竹島正記校長)で学び始めた。

 昨夏に九段を合格後、3回目の挑戦で十段に合格した。今回の十段合格者は全国16人で、県内では岩井さん1人だった。

 教室の他に自宅でも毎日30分ほど練習しており、「量より質」がモットー。街中で数字を見ると「(頭で)勝手に計算している時がたまにある」と話す。母親によると、一緒にスーパーへ出掛けた時は、レジの精算が終わる前に岩井さんが計算を済ませてしまうという。

 同市役所を訪れた岩井さんは「次の目標は珠算十段。小学生のうちに取りたい」と語った。将来の夢は「そろばん教室の先生」だという。

 同席した竹島校長によると、同教室の暗算10段合格者は岩井さんが50人目だという。

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