【贈呈式に出席した(左から)北川市長、井上社長、下川支店長=名張市役所で】

 南都銀行(本店・奈良市)は8月20日、スチール家具メーカー「豊國工業」(三重県伊賀市小田町)が発行する私募債を受託し、災害用簡易トイレ3200回分を名張市に寄贈した。

 発行手数料の一部を地域貢献に役立てる「SDGs私募債」の仕組みを活用。社員が名張に多く住んでいる縁から、同社が贈り先に選んだ。物品は市の希望を受けて決めた。

 この日、同社の井上明彦社長と同行名張支店の下川哲也支店長が市役所を訪れ、北川裕之市長に目録を手渡した。市側は感謝状を贈った。

 井上社長は「地震や異常気象など、先が読めない時代。トイレの重要性を知って頂く良い機会になったら」と話した。北川市長は「トイレは災害時の大きな課題。市民センターなどに配備して活用したい」と述べた。

 市危機管理室によると、市の災害用簡易トイレの備蓄数は今回の寄贈分を合わせて1万3200回分だという。

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