【部会のメンバーら】

 「地域での活動機会が少ない青少年期の子どもたちにも地域づくりに参加してもらおう」。三重県名張市の中央ゆめづくり協議会に青少年育成部会が今春発足し、同協議会の行事運営を手伝ってもらう「子どもボランティア」を募り、地域づくりに貢献する人材育成プログラムを始めた。

 同部会の主要メンバーは市内の鴻之台・希央台地区に住む、看護師の宮部綾さん、自営業の岩木寛人さん、高校2年生の角野美幸さん。部会長の宮部さんは「子どもたちが人との交流の中で育つ大切さが失われつつあることに危機感を感じていた」といい、地域活性化に尽力する岩木さんや市内の地域活動で活躍していた学生メンバーの角野さんに協力を呼び掛けた。

 子どもボランティアは小学高学年から高校生を対象に、季節行事前に募集する。6月末にあった初回の「ジャガイモ掘り」では小学生3人が協力した。2回目となる8月24日開催の同地区夏祭りでの募集には、地区内外から7人が応募。会議では自分たちが運営するゲームや模擬店について案を練り、「大声大会」の開催を決めた。

 今後の活動について角野さんは「自分らしさやその人らしさを大切にしたい。そうすることで得意分野では力が発揮できるし、苦手なこともやってみようと思えるから」と話し、宮部さんは「地域の人との交流は子どもたちにとって成長の糧となる。秋と冬の行事でも募集するので活動を温かく見守ってもらえたら」と笑顔を向けた。

 大声大会の参加者は当日募るという。

- Advertisement -