【開花した鬼面角を眺める家里さん=7月22日午後10時30分撮影】

 三重県名張市西田原の社会福祉法人「こもはら福祉会」理事長、家里英夫さん(77)方の庭で、柱サボテン「鬼面角」が今年も白い一夜限りの花を数輪咲かせた。大きく華やかな花を眺めた家里さんは「本当に見事だ」と感嘆した。

 鬼面角は南米原産で、高さは約10メートルにもなることがある。開いた花の直径は20センチほどで、中にはふさふさした無数の雄しべがある。夜に開花し、朝には咲き終わる。

 家里さんは15年ほど前、高さ30センチほどの鬼面角を購入。今では高さ約1・5から2メートルに成長した3本を、3つの鉢で育てている。

 毎年決まって7月20日前後に花を付けるといい、家里さんは「花を見ると夏の訪れを感じる。カレンダーもなく、気温や天候に左右されずに咲くのがすごい」と話した。

 京都府立植物園の平塚健一技術課長によると、ソメイヨシノなど春に咲く植物は気温の影響を受けやすいが、夏に咲く植物は影響を受けにくい傾向があるという。

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