【北畠さん】

 三重県内各地から選手が集まる女子軟式野球チーム「三重高虎ガールズ」が、8月中旬と下旬に2つの全国大会に臨む。主将を務める名張市立名張中3年の北畠彩鈴さん(14)は「全員の力で一戦一戦勝ち上がり、全国優勝を目指したい」と決意を語る。

 1歳上の姉・未結さん、2歳下の弟・暉徠さんとともに、津市拠点の「津ボーイズ」に小学3年で入団し、中学から現チームへ。最近は投手や二塁手としての起用が中心で、マウンドでは高い制球力で5種類の球種を操る。流れを変えたい場面での登板機会が多く、「普段からあまり緊張はしない」と、小学4年から全国大会の舞台を5度経験している度胸も大きな武器だ。

 チーム全体での練習は週末のみだが、20分間走や素振り500回はほぼ毎日こなす。17人の選手をまとめる主将として、声出しや用具の準備などさまざまな場面で一番に行動することや、試合や練習でチームの雰囲気を明るく保つことに気を配る。中学最後の大会を控え、「チームのためにできることに全力で取り組む」と抱負を語った。

 チームは8月10日から東京都で開かれる「全日本女子軟式野球学生選手権大会(中高生の部)」と、同22日から京都府で開かれる「全日本中学女子軟式野球大会」に臨む。それぞれ東海予選、県予選を勝ち上がっての出場で、父朋宏さん(42)、母圭代さん(39)は「日々の努力をしっかり続け、悔いの残らないよう大会に臨んでほしい」とエールを送っていた。

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