健康的で全身引き締まったスタイルを競うコンテスト「ベストボディ・ジャパン」の奈良大会がこのほど奈良市内で開かれ、三重県伊賀地域から参加した2人がクラス優勝、3人が入賞した。
優勝・福森隆超さん
モデルジャパン部門のミドルクラス(30歳から39歳)で2連覇を達成したのは伊賀市平野西町の会社員、福森隆超さん(38)。「環境が自分を推してくれた」と感謝を語る。
小中学生時代はサッカーに熱中、高校では陸上部に所属した。就職後は、スポーツから離れていたが、細かった体を格好良くしたいと、数年前から、自宅やジムで鍛え始めた。
2年前の大会で、職場の同僚が優勝したことに刺激を受けて出場を決め、昨春から減量に初挑戦した。低カロリーの昼食を自分で作り、夕食は妻が協力してくれた。ポージングや表情もしっかり研究。友人でライバルでもある同僚の存在が厳しい減量やトレーニングも頑張れたといい、初出場で初優勝を飾った。大会前に同僚と交わしていた「ワン・ツーフィニッシュしよう」の約束も果たし、最高だったという。
2連覇を目指した今大会は同僚の参加はなかったが、前年の実績を基に半年間、再び減量生活。ただ今回は昨年と違い、楽しみながら鍛えられたという。
「体を絞ると体が軽いだけでなく、体調も良い」と福森さん。精神面でも前向きになるので、仕事にも良い影響があるそうだ。
優勝したことで11月にある全国大会への出場権を得た福森さんは「2連覇できたのは、仲間や家族の協力のおかげ。感謝しかない」と語った。
優勝・瑞慶山麻記子さん
ベストボディ・ジャパン部門のウーマンズクラス(40歳から49歳)では、伊賀市桐ケ丘7の瑞慶山麻記子さん(47)が優勝した。5月の岐阜大会、6月の津大会でも準優勝という好成績を収めている。
ダイエット目的で始めたというピラティスに熱中し、インストラクター、筋トレトレーナーとして起業した。大会に出場していた知人に影響を受け、一昨年から参加している。
同クラス5位だった初出場の三重大会では、10キロの減量で精いっぱいだった。更に上を目指したくなり、昨年は参加せず、体作りに専念。体がどんどん変わっていき、顔つきまで変わってきたという。満を持して挑んだ今年の大会で、ついに優勝を手にした。
瑞慶山さんにとって奈良は出身地でもあり、声援の多さも後押しになり、力強かったと振り返る。「もちろん、家族の協力もあってこそ」と話す瑞慶山さんは「大会終了後の食事とアルコールはおいしかった」と笑顔。次は2年後の挑戦を目指しているそうだ。
入賞・津内さん、若松さん、片山さん
同大会では「筋肉つながりで交流を深めている」という名張市の3人も入賞した。いずれも会社員の津内謙吾さん(40)(百合が丘東)、若松充彦さん(40)(元町)とフィットネスジム主宰の片山拓馬さん(35)(美旗町藤が丘)だ。
筋トレに夢中になっていた津内さんが、自宅の敷地内にマシンやバーベルなどを設置した専用のジムを作ったのが6年前。その様子をSNSで知った同級生の若松さんが通うようになり、片山さんとも知り合った。
3年前、片山さんが大会に出場し入賞した時には、皆で応援に駆けつけ、刺激を受けた。昨夏、津内さんと若松さんも参加を決意。エントリー締め切り直前に「3人でモチベーションを上げよう」と片山さんも参加を決めた。
本番まで40日しかない中、片山さんは「体を絞ることができるか」が課題になったという。津内さんと若松さんは時間をかけてスタート。減量も筋トレも楽しみながらこなした。ただ、1度だけ公式レッスンを受け、ポージングの基礎などを学んだという。
3人での挑戦は、控室でもリラックスでき、心強かったそうだ。結果、津内さんはベストボディ・ジャパン部門のマスターズクラス(40歳から49歳)で2位、若松さんは同3位とモデルジャパン部門でも同クラス3位、片山さんは同部門ミドルクラス(30歳から39歳)5位に輝き、喜びを分かち合った。
「次は優勝したい」との思いを強めた3人。来年に向け、闘志をみなぎらせている。
2024年7月27日付872号18面から