三重県の名張市立病院の地方独立行政法人(独法)移行に向けた、有識者らによる評価委員会(伊藤正明委員長=三重大学長)の第2回会合が8月1日、市武道交流館いきいき(蔵持町里)であり、市が中期目標の素案を示した。
素案では、二次救急と小児救急医療体制の堅持や診療機能の強化、理事会の体制整備、人事評価制度の構築などを記載。財務改善の項目では、病床利用率の向上による収入確保、契約手法や委託業務の見直しによる費用の節減などを示した。
委員からは「網羅はされているが、何が優先か分からない」、特に財務改善の項目では「(経営改革を)頑張るぞ、という決意が表れていない」といった声が上がった。伊藤委員長は「サービス向上には健全な経営が大事。もっと踏み込んで書くべき」と指摘した。
中村武彦副市長は「市立病院の経営マインドを高めていく取り組みが大事だと思う。少し変更させて頂く」と述べた。
中期目標は、今年度中の策定を目指している。その後、中期目標に基づいて病院側が数値目標などを盛り込んだ中期計画を立てる。
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