【渡邉さん】

 今年度の全国高校総合体育大会(インターハイ)「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体2024」が7月27日、開幕した。予選を突破して真夏の大舞台に臨む、伊賀地域各校やゆかりの手たちに意気込みを聞いた。

【バレーボール男子】8月1日から、大分県中津市・中津文化会館他

 男子バレーボールの三重県代表は県総体6連覇中の松阪工業高校(松阪市殿町)。名張市立北中出身のオポジット、渡邉海さん(3年)は最後の夏を前に「少しでもチームの力になりたい」と静かに闘志を燃やしている。

 中学時代は伊賀地域のクラブチーム「グラウィス」でウイングスパイカーとしてプレー。今春以降はすねの負傷に悩まされ、力を出し切ることができない中で、5月の県総体はサポート役に徹した。これまで以上に体のケアに気を配るようになり、フローターサーブにも磨きをかけたという。

 インターハイは8強、春高ではそれ以上を目指し、一丸となって練習に励む40人の部員たち。前年の主戦力が多く残る中、橋本雅司監督(54)は渡邉さんに「けがに悩まされてきたが、2年余りで人間的に成長したと感じる。ピンチサーバーなど、ここ一番で流れを変える働きができれば」と期待を込めた。

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