【レースに臨む松山さん(家族提供)】

 今年度の全国高校総合体育大会(インターハイ)「ありがとうを強さに変えて 北部九州総体2024」が、7月27日に開幕する。予選を突破して真夏の大舞台に臨む、伊賀地域各校やゆかりの選手たちに意気込みを聞いた。

【陸上競技】7月28日から、福岡市・東平尾公園博多の森陸上競技場

 「駅伝シーズンにしっかりつながる走りができるように」。昨年の全国高校駅伝で優勝した強豪・佐久長聖高校(長野県佐久市)からは、名張市立赤目中出身の松山優太さん(3年)が3年連続で出場を決めた。800、1500メートルの2種目で入賞を狙う。

 地元の「名張クラブ」「名張ジュニア」で高め合ってきた双子の弟・唯人さん(同)とともに同高へ進学。1年では800メートル、2年では800、1500メートルの2種目でインターハイに出場しているが、「結果を出せていないので、最後のインターハイで悔いの残らないように」と気を引き締める。

 インターハイを含め夏は中距離中心で、秋以降は駅伝を意識し、長い距離でも戦えるよう練習に打ち込んできた。北信越総体では800メートルで4位、1500メートルで5位に入り、「ハイペースからラストの切り替えが弱かったのが課題だが、記録を伸ばせたのは自信になった」と振り返る。

 高見澤勝監督は「当初は5000メートルでの出場を考えていたので、中距離のスピードに対応しきれていない部分もあったが、レースごとに良くなっていった。しっかり勝負をして、入賞を目指してほしい」と期待を込めた。

 在学中にインターハイ出場はかなわなかった唯人さんだが、「厳しい日程やルールの中で自分を律しながら生活することが結果にもつながってきた」と2年余りを振り返り、「全国の舞台で自信を持ってレースに挑んでくれたら」と兄へエールを送った。

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