三重県警名張署は7月25日、将棋の元プロ棋士で投資家の桐谷広人さんの名前を悪用した投資詐欺で、名張市の70代女性が現金1380万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、女性が今年3月、スマートフォンのニュースサイトに表示された投資関係のバナー広告をクリックしたところ、LINEグループに招待され、桐谷さんのアシスタントを名乗る人物から株への投資を勧められた。
女性が指定された口座に入金したところ、アプリ上に利益が表示され、相手から「もっと大きな利益を得ましょう」などと誘われた。女性は指示されるままに7月4日から同18日までの間に計5回にわたり現金を指定された口座に送金し、だまし取られた。
アプリ上で約5000万円の利益が出たように表示されたため、女性が出金名目の手数料を振り込んだところ、相手がアカウントを消去。不審に思った女性が同署に相談し、被害が発覚した。
同署管内では今年1月から7月25日までに今回を含めて投資詐欺が計10件発生しており、被害額は約8360万円に上っている。
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