三重県伊賀市消防本部に勤務する消防士の葛原悠介さん(25)が7月25日、同市役所で全国消防救助技術大会に「ロープブリッジ渡過」の種目で出場することを報告した。大会は8月23日に千葉県市原市で開かれる。
水平に張った長さ20メートルのロープを往復するロープブリッジ渡過は、往路がロープ上を腹ばいになる「セーラー渡り」で、復路はロープ下を両手両足でぶら下がる「モンキー渡り」で移動する訓練種目。葛原さんは7月に鈴鹿市であった東海地区指導会で25人中2位、県1位となる18秒5のタイムを出し、県4位だった昨年のタイムを2秒も縮め、全国出場をつかんだ。
消防士を志したのは小学4年の時で、スケートボードで転倒して頭部を打ち、対応してくれた救急隊員の人柄にひかれたのがきっかけだという。現在の所属は伊賀消防署の警防第1課で、勤務日には平均で30往復の訓練を重ねている。
岡本栄市長に訓練の様子を動画で紹介した後、同席した林浩己消防長は「簡単そうに見えて難しい。20秒を切る隊員はなかなか出てこない」と説明。葛原さんは全国大会に向け「体力錬成が一番。16秒台を出して上位を狙いたい。消防本部の支えがあって訓練ができている。感謝を結果で返したい」と抱負を話した。
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