【初の全国大会に臨む名張少年野球団の選手とスタッフら(チーム提供)】

 7月26日から和歌山県高野町で始まる「第29回高野山旗全国学童軟式野球大会」に、三重県名張市の名張少年野球団が初出場する。6月初旬の県大会で準優勝し、チーム創設38年目にして念願の全国切符を獲得した。選手たちは「いつもの自分たちの力を出したい」と意気込んでいる。

 「守備力と走力はどこにも負けない」と中野健太監督が太鼓判を押すチームには、男女17人が在籍。3、4年生のころから試合に出ている上級生が多いといい、県大会の快進撃も「試合慣れしている選手が多く、経験の差が出たのでは」と中野監督は分析する。

 16チームが参加した県大会では、1回戦を延長タイブレークの末に制し、2回戦は2桁得点で快勝。翌日の準決勝は、スクイズやエンドランなど、練習の成果が特に現れたという好ゲームで熊野市のチームに完封勝ちし、度会町のチームとの決勝も中盤までは互角の展開だったが、最後は振り切られた。

 「内野ゴロや外野フライなどを取りこぼさず、走攻守でいつも通りの力が出せた」と県大会を振り返ったキャプテンの金村華斗さん(梅が丘小6年)は「普段当たることの無い関東や関西などのチームと対戦できるのが楽しみ」と抱負を語った。同大会は47チーム参加によるトーナメント方式で、初戦は島根県代表と対戦する。

 40周年を目前に控えての初の全国初出場に、中野監督は「伊賀、名張の各チームの皆さんや保護者の方々からもお祝いの言葉を頂いた。支えて頂いている多くのつながりに感謝しながら試合に臨みたい」と気を引き締めていた。

 チームはインスタグラム(@nabarisyounen)で情報を発信している。

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