【ポンプ車からホースを延長する伊賀市消防団の選手たち=鈴鹿市で(伊賀市消防団提供、2枚とも)】

 消防団員が消火・放水の技術や所作の迅速さ・正確さなどを競う「令和6年度三重県消防操法大会」が7月21日、鈴鹿市石薬師町の県消防学校で開かれ、伊賀市消防団(杉本佳也団長)がポンプ車操法の部で優勝し、県代表として10月12日に宮城県利府町で開かれる「第30回全国消防操法大会」への出場を決めた。

 ポンプ車操法の部には伊賀、いなべ、桑名、伊勢の4市と菰野町の計5市町が出場。選手5人がポンプ車で水槽から給水後、長さ20メートルのホースを3本ずつ2線延長して放水し、2つの的(火点)を落とすまでの時間や動作・号令の正確さなどを競う。

 小型ポンプの部で2016年に全国優勝している伊賀市消防団では昨年10月以降、選手候補の団員14人が週2日、経験者の団員や消防職員から指導を受けて夜間や休日に練習に励み、3月末に7人に絞ってからは週4日の練習に打ち込んできた。

車両後方から水槽に向けて吸管を伸ばす選手たち=同

 この日は北中勢地域で最高気温が35度前後まで上昇した厳しい暑さの中だったが、選手たちは体調に気を付けながら、日頃の練習の成果を出そうと競技に取り組んでいた。

優勝旗を受け取る指揮者の中林さん(中央)=同

 伊賀市消防団の県大会出場選手は以下(敬称略、かっこ内は所属分団)

▽指揮者 中林謙太(伊賀)▽1番員 清水康弘(伊賀)▽2番員 峰貴大(島ヶ原)▽3番員 田中元気(青山)▽4番員 林裕崇(伊賀)▽吸管補助員 秋山康輝(大山田)▽補欠員 山根廣道(上野東)

 また、同時に行われた小型ポンプの部には7市町が出場し、亀山市消防団が優勝した。

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