約5500平方メートルの遊休地がヒマワリの大輪で埋め尽くされる――。三重県名張市新田の「みはたメイハンランド」のヒマワリ園で、7月28日午前9時から午後1時まで、自由に散策してもらう鑑賞会が開かれる。雨天決行。
数万本のヒマワリは地元の美旗まちづくり協議会が管理しているが、農作業を通して障害者の就労支援をしている名張市障害者アグリ雇用推進協議会も地域と連携を図るため、当初から催しに参画している。
雇用推進協は仕事の悩みや不安を抱えている障害者に農業分野における就労を推進するため2009年に設立された。農家、福祉施設、学校、行政などの関係機関が連携して「農福連携」を実践。常時、10人以上が農業ジョブトレーナーの支援を受けながら農業実習をした後、B型事業所や農家、一般企業などに就労している。
ヒマワリ園の一角では障害者らもヒマワリを栽培。5月に種をポットに植え付け、下旬に移植、満開になるのを心待ちしている。
当日はヒマワリ園の横にある、雇用推進協が管理している広さ1300平方メートルの農園「めばえファーム」で育てた野菜と協力農園で栽培された野菜や花を販売する「収穫祭」も同時開催。市内にある複数のB型事業所から利用者ら10人ほどが参加する。
雇用推進協では「ヒマワリの見頃は10日間ほどで、本番の日に満開にさせるのに苦労する。当日は手塩にかけて育てた野菜の販売もあるので、ぜひ来場してほしい」と話している。
また、9月10、11の両日、同市防災センター(鴻之台)で雇用推進協主催の「農業ジョブトレーナー養成研修会」がある。参加費は無料で、多くの人の受講を呼び掛けている。
研修会の問い合わせは市障害福祉室(0595・63・7591)まで。
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