【常福寺をスタートする参加者たち=伊賀市古郡で】

 三重県伊賀市内にある「伊賀七福神巡り」の社寺7か所を走って訪れる「伊賀七福神ラン」が、7月13日に初めて開かれた。県内外から集まったウルトラマラソンやジャーニーランの愛好者ら約40人は同市古郡の常福寺から同富永の新大仏寺まで、市内観光も含め約50キロの道のりを楽しみながら駆け巡った。

 「伊賀上野シティマラソン」にも参加したことがある、同市出身で千葉大学大学院教授の倉阪秀史さんが発起人となり、ランニング仲間などに声を掛けて実現した。参加者は東京、大阪、愛知、富山、愛媛などから集まり、同日午前9時ごろ、忍者衣装や動物の被り物など思い思いの格好で出発地点の常福寺に集まった=写真下

 コースは常福寺から岡八幡宮(白樫)、西蓮寺(長田)、常住寺(同)、佛土寺(東高倉)、恵美須神社(上野恵美須町)と巡り、一部区間は路線バスも利用してゴールの新大仏寺を目指すもので、参加者の半数ほどは、最初に市街地を目指す距離の短い約20キロのコースを選択した。参加者たちは途中、市街地で伊賀上野城や伊賀流忍者博物館、和菓子店、酒蔵などに立ち寄り、地元有志スタッフが設けたエイドステーションでも体を休めた。

 伊賀七福神ランを終えた倉阪さんは「県外からの参加や、初めて伊賀を訪れたという人が多かったが、『とてもいいところで、楽しく走れた』『またやってほしい』という声も頂き、喜んでもらえて良かった。次は別の季節にやってみようかなと思っている」と感想を話した。

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