【店前で咲くブルースターを眺める千歳さん】

 「夏らしく、爽やかな気持ちになる」と近所の人たちから人気の「ブルースター」が、今年も三重県伊賀市上野東町の理髪店前で、かれんで小さい水色の花を咲かせている。

 別名「オキシペタラム」とも呼ばれ、星型の青い花を咲かせる多年草。店主の妻、千歳輝子さんによると、3年前、店舗前のコンクリートとアスファルトの間から突然生えてきた。

 花が育つ環境ではない“ど根性”な状況でも可愛らしく咲く姿に感動し、欠かさず手入れしていると、毎年咲くようになったという。今年は、5月上旬から咲き始め、次々と開花。夏の終わりごろまで楽しめるそうだ。

 場所が場所だけに「これ何? 根元はどうなってるの?」と、立ち止まって見入ったり写真を撮ったりする人も多い。3年間たくましく育っている姿に、近所の人たちも「すごいね」と、開花を楽しみにしている。千歳さんは「夏に星型の花びらは涼しげで、癒やされる。これからも毎年咲き誇ってほしい」と笑顔を向けた。

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