伊賀市議に福村氏繰り上げ当選　得票同数もくじで次点

　三重県伊賀市選挙管理委員会は7月10日、2021年3月の市議会議員選挙（定数22）で得票数が同数となり、くじ引きで次点だった福村教親氏（62）＝上野車坂町＝の繰り上げ当選を決めた。

　11月10日の市長選に立候補予定の浜瀬達雄氏（46）が先月27日付で市議を辞職。市選管がこの日、選挙会を開いて繰り上げ補充による当選人を決定した。

　繰り上げ当選を知らされたのは今月1日。当選証書付与式の後、福村氏は「本当に突然で驚いた。この3年間は悔しい思いをしたが、人の温かみも感じた。無駄ではなかったと思う」と話した。

　同市議会は昨年10月、市長選と市議選を同日程で実施することを決議。任期満了は来年3月末だが、議会が自主解散を決議した場合、残任期間は約3か月になる。福村氏は「同日選は時代の流れだし、多くの市民が望んでいる」と賛成の考えで、2期目の議員活動に向け「勉強しながら与えられた任期を全うしたい」と意欲をみせた。