【茅の輪くぐりの様子=伊賀市上野東町で】

 直径約2メートルの「茅の輪」をくぐって半年間の厄を払い、無病息災や疫病退散などを願う「夏越(なごし)の大祓(はらえ)式」が6月30日、三重県伊賀市上野東町の菅原神社(直井清宮司)であり、神職、氏子、敬神婦人会の会員、一般参拝者ら約80人が参加した。

 同様の行事は、1年の半分が過ぎ、盛夏を迎えるこの時期に全国各地の神社で行われている。同神社の茅の輪は、同22日に菅青会(氏子青年会)のメンバーたちが約30センチの太さに編み上げ、輪にして設置したものだ。

 30日午後3時からの行事に参加した人たちは、神職に続いて2列に並び、「水無月の夏越の祓する人は 千年(ちとせ)の命延ぶといふなり」という和歌を口にしながら、八の字を描くように、輪をくぐって拝殿に向かって左回り、右回り、左回りの順に進み、最後にもう一度輪をくぐった。参加者たちは続いて、拝殿での神事に臨んでいた。

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