昨年4月から敷地内で建て替え工事を進めていた三重県伊賀市の新斎苑(西明寺)が、7月2日に業務を開始する。現施設は供用開始から34年が経過し、火葬炉などの老朽化が著しく、需要への対応が難しくなっていた。
新斎苑は駐車場だった場所に建設し、延べ床面積が現施設の約1・4倍広い1371平方メートル。火葬棟が鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、待合棟が木造で、いずれも平屋建て。火葬炉は4基で、動物炉も1基備える。告別収骨室と待合室を各2室設けた。
整備運営事業は民間の資金やノウハウを活用するPFI方式を採用し、代表企業の上野ガスなど4社で構成する特定目的会社「伊賀芙蓉」と契約を結んだ。市生活環境課によると、設計や建設の施設整備費は約11億8000万円で、現施設の解体撤去や2040年3月までの維持管理、運営の経費など総事業費は約26億1000万円。
7月1日には開所式を予定し、午前11時から午後1時まで一般公開する。現施設の解体撤去や跡地への駐車所整備が完了するのは12月末ごろの見込み。
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