【ゲームをプレーする(左から)「せんせいの句会」の福間さんと森永さん、北川市長=名張市役所で】

 三重県伊賀地域の小学校教諭らでつくる「せんせいの句会」が、俳句の楽しさを子どもたちに伝えようと、カードゲーム「THE kukai」を考案した。伊賀市の小学校に配布するためのクラウドファンディング(CF)は当初の目標額の100万円に到達し、現在は名張市の小学校への配布を目指して継続している。グループのメンバーが6月27日、同市の北川裕之市長を表敬訪問し、市民からの協力を求めた。

 定期的に句会を楽しむ同グループでは、それぞれの勤務校で子どもたちが俳句を楽しむ企画を実施している。その活動の一環で考案した同ゲームは、2音が伏せ字になっている俳句が書かれた「お題カード」に合わせ、2音が書かれた手持ちのカードを出し合い、俳句の出来を競う。

 CFは5月25日に開始し、1週間ほどで第1目標の100万円に到達。27日時点で第2目標の150万円を超え、現在は200万を目指している。1口3000円から受け付け、リターンは体験会への参加券、オンライン句会や吟行ツアーへの招待などを用意している。申し込みはCFサイト「レディーフォー」(https://readyfor.jp/projects/basyo1012)から。7月15日まで。

 同グループ代表の森永侑樹さん(32)は「子どもたちがゲームを通して言葉の裏や相手の思いに想像力を働かせられる」と魅力を語り、ゲームをプレーした北川市長は「表現力が身に付き、勉強になる。活動を応援していきたい」と話した。

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