【先制点を決めたくノ一DF増田(中央)】

 女子サッカー・なでしこリーグ1部の13節は6月16日、松山市の愛媛県総合運動公園球技場などで5試合あり、伊賀FCくノ一三重は愛媛FCレディースを2‐1で下し、今季初の3連勝を飾った。順位は12チーム6位で、前節から1つ上げた。

 連勝した3試合は全て1点差で、勝負強さが戻ってきた。少ないチャンスの中、ハーフタイム直前と後半立ち上がりにミドルシュートで得点し、思い切りの良さと足元の正確さが光った。

 先制点は前半45分、DF増田玲那が放った球が相手ゴールキーパーの頭上を越え、ネットを揺らした。スローインの折り返しから、詰めてきたディフェンダー背後のスペースをドリブルで突いた後、左足を振りぬいた。

 追加点は1‐0で迎えた後半5分、組織的な守備から球を奪い、ショートカウンターから平田ひなのが右足で決めた。くノ一は同39分に1点を返されたが、そのまま逃げ切った。

 試合後、増田は「相手を抜いた後のボールの置きどころが良く、自分のシュートゾーンだったので打てば入ると思い足を振った。流れのあまり良くない前半終了間際に点が取れて良かった」、平田は「自主練習で最近取り組んでいたコースから点を決めることができ、とても嬉しかった。クロスを上げるふりをしてからシュートを打てたので、イメージ通りだった」とコメントした。

 くノ一は22日の次節は東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場でスフィーダ世田谷FCと対戦する。

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