全国の若手農業者でつくる全国農協青年組織協議会(JA全青協)の副会長に、三重県伊賀市石川の北川敏匡さん(40)が就任した。伊賀地域からは初めてで、若手生産者の要となり、任期の1年間、全国を舞台に奮闘する。
会社員から就農、「ファーマーズキタガワ」を営み、12年目に突入した。トマト、米、イチジク、トウモロコシなどを育てる中、2018年には、品種登録されたイチゴ「よつぼし」の栽培にも着手。「伊賀満天星(どうだん)いちご」として商標登録もし、人気を呼んでいる。
一昨年、JA三重青年部会長に就任。県内各地を回り、現状を把握する他、他県の青年部委員長、会長との意見交換を通じ、気づきや学びが多かったそうで、若手が減っているという県内の課題にどう向き合うか考えさせられたそうだ。
「この1年は、全国の意見の集約と分析を丁寧に行い、どこにどう伝えられるかを整理していくのが副会長の役割」と北川さん。全国の課題解決に挑むだけでなく、「産地づくり成功のヒントは全国にたくさんある。三重県、伊賀にも還元していけるようネットワークを広げていきたい」と意気込む。
また「農業離れを食い止めたい。小さな世界だけではなく、全国とつながった活動はとても重要。我々青年世代の農業者が自ら考え、動くことで、農業界に良い変化を起こすことができるんじゃないか」と話した。
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