歴史的な町並みが残る三重県名張市中町の簗瀬水路(城下川)に5月25日、色鮮やかなハナショウブを載せた「花筏(いかだ)」が浮かび、初夏の訪れを告げている。
水路への関心を高めようと、環境保全に取り組む市民団体「川の会・名張」が1990年から設置を始め、今ではこの時期の風物詩として親しまれている。
この日、同団体の他、名張地区まちづくり推進協議会環境・安全部会のメンバーらが設置作業に携わり、2つの筏を水路内に係留。青竹で囲われた全長約2メートル、幅約1メートルの筏には、それぞれ咲き始めた紫や白のハナショウブ約50鉢が載せられた。
6月9日ごろまで設置するという同団体の福廣勝介代表は「今では遠方からわざわざ見に来てくれる人もいる」と話していた。
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