亡き副会主へ届け
日本民謡和泉会主催の第38回公演「和と伝」が、5月19日午後0時20分から三重県名張市松崎町のadsホールで開かれる。入場無料。
日本の伝統文化である民謡を広く伝え、継承していく目的で毎年開かれている。今回は、和泉善聖会主の妻で、昨年7月に他界した副会主・和泉紗千鼓さんへの感謝を込め、7歳から95歳まで約60人の会員が民謡や三味線の演奏を披露する。
演目は全53曲。津軽三味線の50人弾きの他、和泉会主がソーラン節を津軽三味線調に採譜した「ソウルソーラン節」の合奏、細ざおで津軽三味線風の迫力とテンポで弾く「俚奏楽」などがある。
高校生以下の10人は、薦原小2年の谷本晴弥さん(7)の「淡海節」と「ソーラン節」、美旗小6年の久保田さよさん(12)の「伊勢音頭」に合わせ、津軽三味線や太鼓などをそれぞれ演奏し、稽古の成果を発表する。
同会では年2回開く三味線の無料体験会や、会主自らが高校や小学校へ出向いて指導している三味線教室などにより、若い世代へ民謡の普及を図っており、会員も年々増えているという。
また、地元名張や奈良、鈴鹿などから民謡や踊りの社中が賛助出演し、名張音頭保存会や伊賀琉真太鼓も舞台を盛り上げる。終演後には、来場者に記念品を配る。谷本会主は、「多くの方に鑑賞して頂き、伝統文化の民謡に愛着を持ってほしい」と話している。
問い合わせは谷本会主(090・7918・0178)まで。
2024年5月11日付867号6面から
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