【名張署庁舎=名張市蔵持町芝出】

 三重県警名張署は5月9日、名張市の80代女性がパソコンのサポートを名目に電子マネー利用権55万円分をだまし取られる被害に遭ったと発表した。同署が特殊詐欺事件として捜査している。

 発表によると、同月4日午後2時ごろ、女性が自宅のパソコンでインターネット上のイラストをクリックしたところ、画面に「パソコンがウイルスに感染。解除するには電話をかけて」と電話番号が表示された。連絡したところ、男の声でコンビニでの電子マネーカード購入を指示されたという。

 女性は市内のコンビニ2か所で計4回にわたり電子マネーを購入後、カード番号をパソコンに入力して利用権をだまし取られた。

 女性は5回目の要求で不審に思い、追加購入を思いとどまった。女性が電子マネーカードを3回目と4回目に購入した店の店長が売り上げの多さを不審に思い、9日に同署に相談。被害が発覚した。

 同署管内では今年に入ってから特殊詐欺が4件確認されており、被害額は計約315万円に上っている。

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