農林水産省認定のつなぐ棚田遺産にも選ばれている三重県伊賀市西山の「西山の棚田」で5月8日、地元の市立上野北小学校(同市西高倉)の5年生29人が田植えを体験した。
棚田の保全に取り組む「西山の棚田振興協議会」の主催で、「たなだ学校」として昨年に初開催。食料生産の重要性や棚田の持つ役割などを伝える目的で実施し、9月には稲刈りも体験する。
この日、同協議会のメンバーが田植えの手順を説明すると、児童たちは用意された約200平方メートルの水田に裸足で入り、横一列に並んだ。「三角定規」と呼ばれる道具を目印に、もち米の苗を3から5本ずつ手に取り、均等に植えていった。
田植えを体験した児童は「最初は泥の中が気持ち悪かったけど慣れてきた。チームワークで奇麗に植えられた」と笑顔を見せた。
同協議会の重倉純男さん(74)は「農業の大変さと楽しさを学び、棚田の担い手として残ってくれることを期待したい」と話していた。
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