相手の先の一手を探りながら、盤上に集中――。三重県伊賀市の上野西部地区市民センター(上野福居町)で30年ほど前に始まり、現在は70、80代の男女13人が登録。1回の対局は15分ほどで、相手を変えながら、力差があれば駒を落として対局するなど、初心者でも楽しめるよう工夫している。
毎週日曜、5人から10人ほどが入れ替わりで訪れ、熱心に対局を重ねる。休憩時の飲み物はセルフサービスで、世間話で交流する時間も適宜取っている。コロナ禍を経て、小学生の参加や市内外での大会への出場が無くなったのは寂しいという。
会員の大森喜久雄さん(72)(緑ケ丘西町)は「強い相手と指せたらと思って来るが、勝敗にこだわらなくても楽しめたら一番」、代表の岸幸作さん(79)(緑ケ丘南町)は「インターネットで対局することもあるが、やはり実際に打つ感覚が良い。集中力も養えるし、認知症予防にもなる。週1回の楽しみとしてぜひ交流してもらえたら」と話していた。
活動は毎週日曜の午後1時から同5時ごろまで。年会費2000円。女性と18歳以下の人は1000円。地区外からの参加や年度途中の入会も可能。
問い合わせは岸さん(090・3513・5107)へ。
2024年4月27日付866号10面から
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