署長 井澤勝巳
本年3月18日に伊賀警察署長に着任いたしました井澤勝巳です。伊賀警察署での勤務は初めてです。歴史ある伊賀の地で勤務できることに喜びを感じています。せっかくの機会でありますので、伊賀署管内の治安情勢などについてご説明させて頂きます。
まず、犯罪情勢ですが、2023年中の刑法犯認知件数は346件で、前年に比べ45件(約15%)増加しました。増加の主な要因は窃盗(空き家対象の侵入窃盗)や暴行、傷害が増加したことによります。
また、特殊詐欺は23年中6件発生し、被害額は約4080万円でありました。前年に比べ3件(100%)増加しました。電話で「高齢者施設入居の権利が当たった」とか「介護保険料の還付金があります」といって、ATMで現金を振り込ませる、電子マネーカードの番号を伝えさせて利用権利をだまし取る手口です。
次に、交通事故情勢ですが、23年中の総事故件数は2584件と前年に比べ増加しました。増加の内訳は、人身事故が146件で43件(約42%)、物件事故が2438件で185件(約8%)です。
交通事故で亡くなられた方は2人で、前年に比べ、3人の減少となりましたが、亡くなられた方は2人とも自転車運転中の高齢者でありました。
本年は3月末現在で刑法犯は減少し、特殊詐欺の発生はないものの、いわゆる高齢者を狙ったアポ電が数件確認されております。
交通事故も総事故件数は減少しているものの、負傷者が増加するなど、予断を許さない情勢にあります。
このような情勢を踏まえ、伊賀署といたしましては、伊賀にお住まいの皆さんが安全で安心して暮らすことができるよう、署員一丸となって取り組んでいく所存でありますので、今後とも警察活動に対するご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
最後に重ねてお願いをさせて頂きます。
三重県警察では、三重県の治安を守る職員を募集しています。7月19日に人事委員会から採用試験の公告がなされ、受験受け付けが始まります。
警察の仕事は「町の平和」を守ることです。誰かのために自分らしさを生かせる活躍の舞台が三重(ここ)には必ずあります。