【買い物客でにぎわう長谷園の「窯出し市」=伊賀市丸柱で】

 初夏の陽気となった大型連休後半初日の5月3日、三重県伊賀市で春の恒例イベントがあり、多くの家族連れらでにぎわった。

 市街地の同市上野丸之内周辺では「伊賀上野NINJAフェスタ」が開かれ、忍者衣装に着替えた親子らが詰めかけた。上野市駅前多目的広場のステージイベントでは、忍者ショーやダンスチームが会場を盛り上げ、修行体験のブースでは子どもたちが忍者になり切って遊んでいた。フェスタは5日まで。

 市内を走る伊賀鉄道の最も大きなイベント「伊賀線まつり」も近くにある上野市車庫で開催され、楽しみにしていた鉄道ファンらを喜ばせた。この日は普段なら立ち入りできない線路内を一部開放し、保守作業用として以前使われていた軌道自転車の走行体験や車両撮影会などが人気を集めた=左写真

 市街地から北に約6キロの滋賀県境に近い同市丸柱では、伊賀焼窯元の長谷園が年に1度開く「窯出し市」が開かれており、2日目だったこの日も人気の土鍋や掘り出し物の陶器などを求めて買い物客が多数訪れた。早朝に自宅を出発し、急須や小皿など計8点を購入したという奈良県葛城市の会社役員、石田恵司さん(52)は「妻と母が毎年楽しみにしている。いい買い物ができたと喜んでいたので良かった」と話した。窯出し市は4日まで。

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