沖縄の音楽に魅了されて結成した三重県名張市を拠点に活動する4人組バンド「かりゆしブラザーズ」。結成から4年、「沖縄出身の島袋兄弟」というユニークな想定で演奏を楽しんでいる。
名張市つつじが丘南の藤原博紋さん、美香さん夫妻が、初めて訪れた沖縄の居酒屋ライブでの演奏に感動。ロックバンドを組んでいた藤原さんは「こんな楽しいライブを自分たちでもしてみたい」と熱い思いがこみ上げたそう。その後、バンド仲間の還暦記念に沖縄伝統の弦楽器「三線」を弾いて祝ったのを機に、沖縄のポップスや民謡を演奏するバンドとしてライブ活動を始めたという。
メンバーは藤原さん夫妻に、近くに住む山中一夫さんと、藤原さんの同僚で大阪市在住の小川淳さん。バンド名は沖縄の方言で「めでたい」を意味する「かりゆし」から命名した。
練習やライブ会場として使っているのは、藤原さんがDIYで改造した自宅の2階だ。以前はロック関係の品が飾られていたが、今では三線やタペストリー、置物など沖縄ゆかりの品が並ぶ「沖縄居酒屋仕様」になっている。
ライブでは美香さんが自作の琉球着物を着たり、他のメンバーもそろいの「かりゆしウェア」で登場したりする。藤原さんの息子の結婚式でも演奏したといい、昨年は2回ほど「リトル沖縄」と呼ばれる大阪市大正区の幼稚園で演奏を披露し、市外での活動も増えてきたという。
演奏の幅を広げるために教室に通い、三線の演奏技術やボーカル力も高めているというメンバーたち。4月27日には奈良県宇陀市の弁財天石楠花の丘である花まつりに午前11時から出演予定だ。
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