7月21日に鈴鹿市で開かれる「三重県消防操法大会」ポンプ車の部に県消防協会伊賀支会(伊賀市・名張市)を代表して出場する伊賀市消防団の選手、指導者らが4月19日、同市緑ケ丘東町の市消防本部で結団式に臨んだ。
同大会は、消防団員の技術向上と士気高揚などを目的に、ポンプ車や小型動力ポンプを操作し放水するスピードや正確さを競うもので、ポンプ車の部、小型ポンプの部が2年に1回開かれている。同市は2004年の市町村合併以降、ポンプ車で1回、小型で2回、県大会を制しており、16年には小型で全国大会優勝も果たした。
今夏の県大会に向けては昨年10月から、管内10分団(女性分団を除く)から集まった団員14人が週2回の練習に参加し、訓練指導部の団員や消防職員らから、基本動作を身に着ける「各個訓練」やホースの取り扱いなどを教わってきた。選手は3月下旬の選考会で7人に絞られ、現在は週3回の練習に打ち込んでいる。
この日の結団式で、杉本佳也団長は「何よりも皆さんがけがをせず、最高のパフォーマンスを発揮し、『優勝』の2文字を狙って頂きたい」、市消防本部の林浩己消防長は「伝統ある伊賀市消防団の選手として誇りを持ち、皆さん自身で新しい伝説を作ってほしい」と選手らを激励した。
続いて、キャプテンを務める伊賀分団の中林謙太さんが「団幹部や教官の教えを守り、伊賀市消防団の名に恥じぬよう訓練に励む」と宣誓した。
選手は以下(かっこ内は所属分団名、敬称略)。
山根廣道(上野東)、中林謙太(伊賀)、林裕崇(同)、清水康弘(同)、峰貴大(島ヶ原)、秋山康輝(大山田)、田中元気(青山)
ポンプ車操法は、二重巻きにした20メートルホースをポンプ車から3本ずつ2線延長し、水槽から給水して約60メートル先にある標的(火点)を落とすまでのタイムや所作の正確さなどを競う。県大会の優勝チームは、10月に宮城県で開かれる全国大会に出場できる。