人のつながりを作りたい――。地元三重県名張市を愛する中学の同級生3人が立ち上げたボランティアグループ「御結び」。手作りするおにぎりをきっかけに、交流を広げている。
3人は代表を務める自営業の岩木寛人さん(33)、会社員の冨永匡彦さん(33)と山地陽大さん(33)。いずれも赤目中学校の同級生だ。
昨春、「夏の名張花火大会で何か出店しよう」と岩木さんが2人を誘ったのがきっかけ。「安価で提供できるもの」と、焼きおにぎりを提供することに決めた。
当日、はさめずしょうゆ、焼きカレー、大葉チーズの3種類を会場で販売したところ、大盛況だった。売上金は冨永さんの提案で市内の箕曲保育園に寄付したところ、喜んでもらえたという。
「このような活動を続けてみよう」と、9月には「御結び」というグループ名で同市社会福祉協議会のボランティア団体に登録。市内のイベントに参加したり、桜が丘自治会に協力を仰いでイベント「子ども秋縁日」を開いたりした。その後もイベントに参加し、売上金でクリスマスプレゼントを購入し、介護施設や児童施設、学童などに届けた。
現在、グループには幅広い年齢層の人たちが所属し、月2回活動している。手作りするおにぎりは伊賀米コシヒカリを使用し、1個80グラムに設定しているそうで、メンバーが「おにぎりの夢まで見るほど研究した」自信作だという。
「おにぎりを買ってもらうことで会話が生まれ、人がつながっていく。これからの子どもたちに、地元にこんな人いたなと、思い出すきっかけにもなってもらえたら」と3人。「コミュニケーションで地域を盛り上げたい」と今後もイベント開催や奉仕活動を続けていこうと意気込んでいる。詳細はグループのインスタグラム(@n.yakionigiri)で発信している。
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