三重県名張市議会(定数18、欠員1)は3月15日、議員を対象としたハラスメント防止の研修会を初めて開いた。特別委員会室であり、体調不良の1人を除く16人が参加した。
昨年12月、北川裕之市長から市議会に対し、議員から市職員へ威圧的言動があったなどとして厳正な対処と再発防止を求める要望書が提出された。これを受け、細矢一宏議長の発案で研修会を開催することになった。市の要望書で指摘された議員も出席した。
研修会では県男女共同参画センター「フレンテみえ」(津市)の荻原くるみ所長が講師を務め、パワハラやセクハラなどさまざまなハラスメントがあること、どのような行為がパワハラに該当するかなどを説明した。
話の中で荻原所長は「相手が不快、嫌な気持ちになるかどうかが、ハラスメントを疑うスタート地点。決めるのは言った側ではない」と強調。「同じ言動でもハラスメントになるかどうかは、相手との人間関係によって変わってくる。やっぱり職員にとって皆さん(議員)は、雲の上の存在。気をつけて頂きたい」と話した。
研修後、細矢議長は「有意義だった。我々は思っていなくても、相手は議員だと思っている。かなり気をつけていかなければいけない」と話した。
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