「観光資料から読み解く近代の名張観光史」と題した講演会が3月17日午後1時30分から、三重県名張市新町の旧細川邸やなせ宿で開かれる。無料、事前予約制で定員先着30人。
市と近畿大学工業高等専門学校の共同研究の一環で、講師は同高専の田中和幸教授(建築史)と市立図書館の山口浩司館長が務める。田中教授が旧市街地(旧町)の調査で発掘した、市や旅館などが大正から昭和時代に作成した観光パンフレットや絵はがきなどをスクリーンに映し出して紹介しながら、名張のまちの発展を振り返る。
紹介する古い観光パンフレットの中には、空を飛ぶ鳥の視点から地上を見おろしたように描いた「鳥瞰図」が添えられたものがある。そこには赤目四十八滝や香落渓などの観光名所の他、現存しない駅名「西名張」や、住宅地造成前の風景なども描かれており、今とは異なる当時の地域の様子を知ることができる。
予約は11日か15日まで、市教委文化生涯学習室で受け付ける。
問い合わせは同室(0595・63・7892)まで。
【関連記事】「泊まれる乱歩記念館」近大高専生が模型製作 3月に展示 名張(https://www.iga-younet.co.jp/2024/02/01/86791/)
- Advertisement -