三重県警伊賀署(南幸輝署長)は2月22日、特殊詐欺被害の未然防止で伊賀市の会社員、岩瀬真奈さん(23)と、いずれも伊賀市上野丸之内の上野郵便局に勤務する局員の野山みずえさん(55)、増田剛さん(56)、にそれぞれ感謝状を贈った。
警察によると、同月1日午後3時ごろ、局内にあるATM機を利用していた岩瀬さんが、携帯電話でスピーカー通話しながら通りかかった同市に住む60代女性の焦った様子に気付き、女性への声掛けとともに局員の2人に連絡。女性にATMの操作をやめるよう3人で説得し、同署に通報した。
女性がだまされかけた発端は、郵便局を訪れる約1時間前に保険料の払い戻しがあると市職員を装った男からの電話で、手口は還付金詐欺だった。携帯電話スピーカーからは「送金を押してください。電話を切らないでください。返金は本日までなので」などと女性に指示する声が聞こえていたという。
贈呈式で、岩瀬さんは「声を掛けただけだが、人助けができた。おかしいなと思ったら、これからもしていきたい」、増田さんは「ATMの設置場所は死角になりやすい。普段から対応できる態勢を維持していきたい」と話した。
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