高校生が主催するダンスイベント「BARIFES(バリフェス)」が2月24日、三重県名張市丸之内の市総合福祉センターふれあいで開かれる。「Ricky(リッキー)」のダンサー名で活動する名張高3年の西川利玖さん(18)=春日丘=が、「ダンスで名張を熱く盛り上げたい」と初めて企画した。
西川さんは、小学1年の時に市内のスタジオで本格的にダンスを始めた。半年後には、地域の祭りで初ステージを経験。踊っている時に家族が自分の名前を呼んでくれたことがうれしかったといい、人前で表現する楽しさを知った。
その後もダンスの世界にますます熱中。先輩や憧れのダンサーの背中を追い、スタジオで深夜まで特訓することもあった。自宅では、外側のシャッターを閉めた窓を鏡代わりにして毎日技を磨いたという。
ダンスのジャンルは、ヒップホップを中心にロッキング、ポッピング、ハウスなど幅広く身に着け、自分のスタイルも確立。今では小中学生らに指導し、次世代に魅力を伝えている。
中学時代には自らダンスチームを結成し、県外にも活動を広げた。3年の春に新型コロナウイルスが感染拡大してからは、SNSにダンスの動画を投稿するなどの活動に力を入れたが、「自分でイベントを開きたい」との思いも芽生えたという。
高校2年の冬にバリフェスの開催を決意し、地域の大人の意見を聞きながら、低予算での会場探しや音響機材の手配など準備を進めてきた。過去のステージで知り合った県外のチームにも声を掛け、出演者をそろえた。
西川さんは「ずっとダンスを続けてきた名張から、楽しさを発信したい。踊ったことの無い人にも、興味を持ってもらえたら」と話す。
バリフェスは、午後1時から同4時まで。入場料は500円。10代以下の若者で構成する5団体が出演するダンスショーやDJ体験、ダンスセッションなどがあり、終盤には会場の全員で踊るという。同センターには駐車場があるが、数に限りがある。
最新情報は、インスタグラムの西川さんのアカウント(@ricky_the_0719)を確認する。