【楽曲制作をする吉岡さん(左)と鈴木さん=名張市つつじが丘北4番町で】

 独学した動画編集の知識を生かし、コンサートの記録映像の撮影・編集などをしてきた、三重県名張市つつじが丘北4番町の鈴木興喜さん(82)。最近は地元の歌手から依頼を受けて曲に詞を付けたり、妻への思いを込めた歌を作詞作曲したりするなど、その活動は多彩だ。

 42年前に名張へ転居してからは、室内装飾の仕事で大阪へ車で通勤する毎日で、今でも時折、大阪へ通う。50歳ごろから子どもの動画を撮り始め、その編集も自らするように。慣れてくると、民謡のステージや市内外での「第九」のコンサートなどの録画・編集を頼まれるようになった。

 75歳ごろからは、知り合いの歌手に頼まれて音楽動画を編集したり、カラオケのDVDを作ったり、名張にちなんだ曲の詞を書いたりすることが増えた。2021年に作詞作曲した曲「純子の夜」は、妻の光野さんと出会ったころの思い出を基にした内容で、JASRAC(日本音楽著作権協会)に楽曲として登録するため、同市つつじが丘で飲食店を経営する吉岡純子さん(63)に歌い手を依頼した。

 同作品はDVDとして完成し、市内のカラオケ店で販売しており、昨年9月には「市民オンステージ」の舞台でも初披露。既に第2弾も完成しているそうで、鈴木さんは「今後も作詞作曲や動画編集に精を出したい。更には吉岡さんと二人三脚で音楽活動をしていけたら」と期待を込めて話した。

 問い合わせは鈴木さん(090・5451・5089)へ。

2024年1月27日付860号6面から

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