【「ようお参り」と参拝客に吉兆を手渡す福娘=名張市鍛冶町で】

 ようお参り――。三重県名張市の春の風物詩で商売繁盛を願う祭礼「八日戎」が2月7日、蛭子神社(鍛冶町)で始まった。公募で選ばれた福娘3人の明るい声が響き、境内は縁起物を求める参拝客でにぎわった。8日に本宮を迎える。

 同神社の八日戎は、約300年続くとされる。宵宮のこの日、福娘の中阪紀里さん(20)、西岡愛梨さん(22)、居内絆さん(19)は着物姿で、ネコヤナギの枝に小判、米俵、タイなどを模した飾りを付けた「吉兆(けっきょ)」など参拝客に手渡した。

4年ぶりに境内で行われた「七福神の舞」の奉納=同

 今年は4年ぶりにハマグリ入り「えびす汁」の振る舞いと地元保存会による「七福神の舞」の奉納があり、コロナ禍前の風景がほぼ戻った。神社周辺では、海の幸と山の幸を交換した名残で、ハマグリを販売する屋台などが並んだ。

 居内さんから縁起物を受け取った丸山有香さん(51)は「健康と家内安全を願い、神棚に飾りたい」と話していた。

4年ぶりに復活した「えびす汁」の振る舞い=同

【関連記事】福娘3人決定 2月7、8日の八日戎で吉兆授与 名張・蛭子神社(https://www.iga-younet.co.jp/2024/01/21/86317/)

- Advertisement -