唐招提寺(奈良市)に女竹を奉納する三重県名張市の市民有志「唐招提寺に竹を送る会」は1月19日、1700本の女竹を同寺に届けた。
女竹は、伝統行事「うちわまき」でまかれるハート形のうちわ「宝扇」の材料となる。同市滝之原出身で同寺の第88世長老・西山明彦さんが、同市の前市長・亀井利克さんに材料不足を相談したのをきっかけに、2011年に同会が結成された。
奉納は今回が14回目で、コロナ禍で見送っていた一般募集が復活し、約50人が参加した。同市滝之原の龍性院で営まれた法要では、能登半島地震の被災地復興も祈った。
法要後は、緑色の法被を身に着けた同会の奥西勲会長や奉納への初参加がかなった亀井さんらが女竹の束を担ぎ、トラックに積み込んだ。奥西会長は「平穏な世の中を願って届けたい」と話していた。
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