三重県立名張高校の総合学科生活デザイン系列でファッション専攻の3年生14人が1月15日、名張市東田原の介護施設「ハッピーウエルネス」を訪れ、施設の利用者たちに手作りの巾着を贈った。
SDGs(持続可能な開発目標)の考えを意識し、世代間交流で思いやりや物の大切さを学んでもらおうと、名張中央ロータリークラブ(市川裕規会長)が毎年続けている企画で、今年で9回目。
巾着の素材は、クラブの会員らが持ち寄った不要な着物の生地や組紐を再利用している。昨年12月から一人2個ずつ、計30個を縫い上げた。
この日、生徒たちは50代から90代の利用者と、カラオケや健康体操などで交流を深めた後、「体に気をつけて元気でいてください」などと書かれたメッセージカードを添えた巾着を手渡した。
受け取った利用者の80代女性は「大事なものを入れるために使う」と喜び、生徒の松本心羽さん(18)は「皆さんに喜んでもらえたら嬉しい」と話していた。
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