石川県能登地方を震源とする地震で同県輪島市での救助活動などにあたるため、三重県伊賀地域からも「緊急消防援助隊」が1月10日未明に現地へ出動する。
緊急消防援助隊は消防庁の要請を受け、県内の全15消防本部から1次隊として51隊計175人が輪島市に派遣される。現地では、行方不明者の救助活動などにあたる。
輪島市では多くの住宅が全壊するなどしており、9日午前9時時点で81人の死亡が確認された他、安否不明者は100人に上っている。
名張市消防本部からは、消防、後方支援、救急各1隊の計3隊9人を派遣する。同市の3隊をまとめる隊長で名張消防署警備統括室の田中宏佳・警備指令兼副参事(55)は出発を前に「一人でも多くの行方不明者を助けたい。けがのないように帰ってきたい」と話した。
伊賀市消防本部からは消防と後方支援が各2隊、救急が1隊の計5隊計15人を派遣する。5隊をまとめる中隊長で、伊賀消防署島ヶ原分署長の川合宏典・消防司令(50)は出発を前に「被災地の住民の立場にたって全力で活動したい」と話した。
1次隊は10日午前3時に滋賀県内の高速道路サービスエリアで集結後、輪島市に向かい、正午に奈良県の隊から活動を引き継ぐ。1次隊の活動は13日までの予定で、12日に2次隊の派遣が予定されている。
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