「伊賀の一宮」として知られる三重県伊賀市一之宮の敢國神社(太郎館学宮司)で1月3日、県無形民俗文化財になっている獅子神楽の「舞初祭」があった。参拝に訪れた人たちは、独特な獅子の動きや鼻高(天狗)のひょうきんな所作などに見入っていた。
同神社の獅子神楽は、崇敬していた武将・藤堂高虎が年頭の祝儀に舞わせていたとされ、伊賀地域各地で伝承されてきた獅子神楽の原型と伝わっている。同神社では戦後に結成された獅子神楽保存会が、舞初祭と4月17日の舞上祭、12月5日の例祭(おんまつり)で舞を奉納している。
この日は午後0時30分から、拝殿下の鳥居前で「広前」「剣の舞」「鼻高」などが披露され、「鼻高」では、眠っている獅子が神の使いと知らずに起こそうとする天狗の動きが笑いを誘っていた。
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