三重県名張市の国史跡・夏見廃寺で12月24日、ペットボトルの中に太陽光パネルやLEDランプを組み込んだ照明装置「ペットボタル」の点灯式が開かれ、約800個の明かりが史跡に浮かび上がった。
天武天皇の娘の大来皇女(おおくのひめみこ)とゆかりがある同寺の歴史を訪れた人に知ってもらおうと、昨年に第1回目を企画した大来皇女をしのぶ会から引き継ぎ、隠夏見ひめぼたるプロジェクトが主催した。
ペットボタルには園児が描いた絵や「幸せに過ごせますように」などと市民らが書いたメッセージが添えられている。金堂跡など4か所の建物跡を囲むように設置しており、日が沈むと自動的にピンクと黄色の光がほのかにともる。
この日の点灯式では、家族連れらが過去のイベントで作ったペットボタルを持参し、竹の台の上に並べた。キッチンカーでの販売やウクレレ演奏などもあった。午後5時ごろ明かりがつき始めると、周囲の参加者から「奇麗」と感嘆の声が上がった。
ペットボタルの設置は来年4月6日までの予定。プロジェクトの実行委員長・名谷快子さん(64)は「夏見廃寺に幻想的な景色が広がる、この機会にぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けていた。
同会ではプロジェクトへの協賛を募っている。1口1500円(ペットボタル1個を外注組み立て)から。
問い合わせは、名谷さん(090・8137・5924)まで。
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