三重県名張市東町の県立名張高校の生徒と市内の企業で働く外国人技能実習生が12月19日、華道と茶道を通じて交流を深めた。
交流会は同高であり、住宅設備メーカー「LIXIL」の名張工場(蔵持町芝出)の協力で初めて実現。同工場で今年働き始めた20代を中心とするベトナム人実習生20人と、同高の華道部と茶道部の生徒ら20人が参加した。
実習生たちは、華道部の生徒から生け花の歴史や考え方などの説明を受けた後、重箱を花器として使う生け方に挑戦。生徒たちからバランスの取り方などアドバイスを受け、カンザクラやスプレーバラなどの花を使って思い思いの作品を仕上げた。
生徒たちは身振り手振りだけでなく、スマートフォンの翻訳アプリも駆使して実習生たちと意思疎通を図った。年齢の近い者同士すぐに打ち解け、生け終えた後は笑顔で自撮りを楽しむ参加者もいた。
続く茶道の体験では、実習生たちは茶道部の生徒から作法の説明を受けた後、生徒が点てた抹茶や地元店の和菓子を味わった。
9月に来日したホーティトゥ・タインさん(20)は「どれも初めての体験で、生け花は枝を切るのが難しく、茶道は器を回すのが面白かった。高校生が熱心に教えてくれて、わかりやすかった」、華道部部長で3年の中林橙加さん(18)は「皆さんに楽しんでもらえてよかった。自分では考えつかない生け方をする人もいて、すごいと思った」と話した。
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