【自身が作ったバルーンアートを披露する浪花さん=名張市桔梗が丘7で】

市職員の浪花さん

 「風船たけちゃん」の愛称でバルーンアートを作る、三重県名張市桔梗が丘7の市職員、浪花武志さん(53)。地域のイベントや子ども支援センターなどに足を運び、子どもたちにプレゼントして笑顔を届けている。

 市の福祉子ども部に勤める浪花さんは12年ほど前、地域の夏祭りで、子どもたちに作って喜んでもらえたことをきっかけに、犬やウサギといった簡単なモチーフで練習を始めた。

 最初は失敗の連続で、空気の入れすぎで割ってしまうこともしばしば。作り方を調べながら数を重ねていくうちにこつを覚えたそうで、今では1個当たり約5分、複数の風船を使う複雑な作品でも20分ほどで完成させるという。

 子どもたちに人気があることから、今はアニメやゲームのキャラクターを中心に作っている。丸々とした愛嬌ある形が特徴で、モチーフにするため流行のアニメもチェックする。キャラクターの顔はシールを貼りつけて表現。「絵を描くのは苦手」だそうで、服などの模様は家族に描いてもらうという。

しぼんでも「可愛い」

 完成した作品は3日ほどで空気が抜けてしまうため、イベント前日は朝から1日かけて作る。「空気が抜ける、はかないところも魅力」だそうで、形はそのままサイズだけが小さくなってしぼむそうだが、「小さくなっても、これはこれで可愛い」と笑う。

 親子連れにも喜ばれるそうで、大人向けにバルーンアート教室を開催することも。浪花さんは「子どもに作り方を教えてあげると喜ぶ。慣れれば簡単に作れるのがバルーンアートの魅力」と話していた。

2023年9月23日付852号2、3面から

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