三重県伊賀市下神戸の教員、磯嶋祥蔵さん(26)の総合格闘家としてのプロデビューが決まった。9月30日のデビュー戦に向け、静かに闘志を燃やしている。
桑名市出身で、四日市中央工業高、皇学館大時代は柔道で活躍した。伊賀市には3年半前に転居し、その年の秋、名張市内に格闘技が習えるジムが開設されたのを知り、通い始めた。
最初は慣れない格闘技に苦労したというが、週に2、3回通い続けた1年後、試合出場を誘われた。初戦は名古屋市内であったアマチュア大会のウェルター級。そこで1本勝ちしたことから更に面白くなり、ますます練習に熱が入るようになった。
負け知らず
今年7月、名張市で開かれた「グラジエーター」のアマチュア大会では、プロを目指す選手が集まる「Aランク」で出場し、1試合目はKO勝ち、2試合目は判定勝ちした。通算5勝2分けの負け知らずの成績から、大阪府豊中市である大会「グラジエーター023」の主催者から声が掛かり、通っているジム「N★TRUST」の所属としてプロデビュー戦が決まった。
「ついに来たか」と奮い立ったという磯嶋さん。今は週4回ジムに通い、自主トレも欠かさない。対戦相手の秋岡翔選手(猛者連本部所属)は強敵だといい、「どうなるかと思うとワクワクする。負けなしのまま行きたい。勝ちに行く」と健闘を誓った。
同ジムを主宰し、自身も同大会に出場するNavE(渡邊真之)さんも「プロデビュー戦は一生に一度しかない。初のケージ(金網)での真剣勝負を全力で楽しんで、勝利をもぎ取ってほしい」とエールを送っていた。
2023年9月23日付852号23面から
- Advertisement -