三重県名張市の北川裕之市長は9月13日、記者会見を開き、訪日外国人客(インバウンド)の誘致に向けたフィリピン訪問の成果を報告した。
今回の訪問は、三重・奈良県境の6市村でつくる「東奈良名張ツーリズム・マーケティング(ENN)」としてのトップセールスの一環。ENN会長の北川市長や野村栄作・山添村長、市職員ら計8人が参加した。
北川市長らは8月31日に総合私大「パーペチュアル・ヘルプ大学」のラスピニャス校を訪ね、学長と面会。同大学は日本の大学や企業などと提携しており、学生の日本への教育旅行先などにENNエリアを組み込むよう要望した。
続いて日本政府観光局マニラ事務所などを訪問。フィリピン人に好まれる旅行の傾向について、「大家族で楽しく過ごす旅行が好まれ、買い物先はドン・キホーテとイオンが喜ばれる。サイクリングもブーム。写真に映えるものもあれば」などと説明を受けたという。
9月1日には、特別にENNがブース出展した「フィリピントラベルマート」(9月1日から3日)の会場を訪問。北川市長は忍者装束を身に着け、現地の旅行会社の関係者らにENNエリアの観光をPRした。
北川市長は今回の訪問の成果として、11月にENNが計画している旅行事業者向けのモデルツアーに2社が参加意向を示したことなどを挙げた。「種をまいたところで、具体的にはこれから。人口が急増し、若い世代が膨らんでおり、旅行への熱も高い。良いタイミングのセールスだった。フィリピンとのつながりを深めていきたい」と語った。
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